G-Guys

[小説] 拉致極道 (小玉オサム)

「どうせならちゃんとおっ勃ったのこすりつけてやれって!」
「ちょっと待ってろ、すぐだから。よし、これでどうだ!」
 岩戸は自分で自分の一物をしごいて勃起させた。それを房田の汗と血にまみれたいかつい顔にこすりつける。当然、房田はいやいやと首を振って逃れようとする。すると誰かが髪の毛をわしづかみにして押さえつけた。膝立ちになってバイブレーターが抜け落ちそうになる。しかしその寸前で誰かの足がそれを押し込んで戻した。
「ンンーッ!」
 岩戸は一物の根元を握って房田の顔をはたいた。
「ビンタだビンタ。マラビンタ!」
「すげえ顔してにらんでるぜ、兄貴の奴」
「オカマににらまれたって怖いわけねえよ」
 房田は燃えるような目つきで岩戸や他の男たちの顔を見上げてにらんでいた。前と変わらず凶暴なゴリラの顔つきなのだった。しかしみなの反応はすっかり違ってしまっている。もう誰もビビッていない様子なのだった…。 

引退し組を抜けた元極道の房田。
現役時代に組の金をごまかしていたことが発覚し、まだ若い下っ端たちにヤキを入れられ……。
その凶暴さでみなから恐れられていたゴリラのような中年男が肛門をいたぶられることでドMに墜ちていく。

2024/8/2 発売、書き下ろしのゲイ官能小説。